乗用車を軽自動車が追いかけても捕まえることは出来ません。同様に、ハリスホーク等の飛行速度の猛禽類は飛行速度の速い鳩などを追いかけたり、捕まえる事は困難なのです。 猛禽類を飛ばすにあたって、最初は野鳥も動揺し警戒します。ぱっ、と見てそれだけでも追うことができたように見えますが、猛禽類が自分達より飛ぶのが遅いと分かれば、当然嘗められてしまいます。
その際に特に厄介なのがカラスです。カラスは凄く頭が良いので 最初から集団で猛禽類を追い払おうと襲ってきます。
そのため狩猟能力の高いオオタカを用いた追い払い、となります。
必要であればオオタカでカラスを捕まえます。突然の猛禽類による奇襲で群れはパニックとなりますので
ハリスホーク等の飛行速度の遅い猛禽類を飛ばしても、人間と猛禽類がタッグを組んでいると学習しているカラスは怖がるので、
追い払う事が出来るということです。要は、環境によっての使い分けということになります。
時期によってオオタカが使えませんが、飛行性能の高いオオタカは害鳥排除において不可欠な存在です。しかし、
オオタカは上空高くを飛ぶことはあまりないので、場所により隼を使うこともあります。隼は高く上がることができるので、車で言えばバリバリのスポーツカーとなるわけです。
高く上がる訓練を行ったハリスホークは上昇気流を使うので、急降下は速くなり有効となります。
注意 下記のは画像 捕獲は猟期及び有害鳥獣分
ワシミミズクは夜飛ぶことが出来る夜行性猛禽類です。そのため、昼に活動するカラスや鳩は凄く嫌がり、
昼間の内に縄張りから追い払おうと集団で攻撃をしかけてきます。しかし、夕方になって暗くなるとワシミミズクは目が見えて、
カラスは見えないということになります。 自動車に喩えると、 カラス、鳩（乗用車） ワシミミズク(軽自動車)となりますが
乗用車が無灯火で軽自動車がライトをつけて走ると当然乗用車は減速するので、軽自動車に捕まってしまいます。
つまり、日中はカラス＞ワシミミズクですが、夜暗くなってくるとカラス＜ワシミミズクとなりワシミミズクは本領を発揮するのです。
例えば、昼にライオンの居るサファリパークにあなたが行ったとします。ライオンとの距離を十分にとっていれば安全と判断できますが、
夜のサファリパークはライオンとの距離が把握しにくく、どこに潜んでいるのかわからないため人間にとって、
夜のサファリパークは危険です。カラスにとって、ワシミミズクというのはそれと同じことなのです。
